チワワがかかりやすい病気

1. 外耳炎　 がいじえん
   外耳道に褐色や黄色などの耳垢がたまり、かゆみを伴う。後ろ足で耳の後ろ側をひんぱんに掻くようになる。耳が垂れた犬種が外耳炎になりやすく、こまめに耳の掃除をすることで予防できます。
   　
2. 膝蓋骨脱臼　しつがいこつだっきゅう
   膝蓋骨とは、膝のお皿のこと。特に小型犬では先天的にこの骨を支える腱膜がゆるかったり、この骨が収まる溝が浅かったりして、膝蓋骨が所定の位置からはずれることがある。急な方向転換や無理なひねり運動が直接の原因となります。
   
   【主な症状】急性の脱臼では、疼痛があり、痛いほうの脚をつかなくなったり、ひどいときには膝が腫れてくる。再発性の脱臼になると痛みは薄れてくるが、膝蓋骨は、簡単に外れたり元に戻ったりして跛行（びっこをひいて歩く）も間欠的になる。また慢性化するとほとんど傷みはなく、膝蓋骨も外れたままで固定するが、軽い跛行が続く。
   【グレード�T】膝関節はほとんど正常。関節を伸展して指で押すことによって簡単に脱臼が起こり、緩めると元に戻る。
   【グレード�U】膝関節を屈曲した場合に脱臼が起こり、指で押すか関節を伸ばさないともとの位置に戻らない。
   【グレード�V】膝関節は脱臼したままの状態が多く、患肢を伸展すると時折元に戻ることがある。
   【グレード�W】膝蓋骨は脱臼したままで、外科的処置を施さなければ整復できない状態。
   　
3. 水頭症　すいとうしょう
   水頭症とは、頭蓋骨の内部の脳室と呼ばれる空間に入っている脳脊髄液と呼ばれる液体が多量に溜まり、脳を圧迫する症状のことをいう。この病気は先天的に抱えているケースが多く、すぐに生命の危険に陥る病気ではないが、薬物療法、手術などを行っても、完治は期待できないといわれている。
   【主な症状】痴呆、まひ、運動失調、視力の低下、食欲異常、無関心、攻撃性の増加
   　
4. 低血糖症　ていけっとうしょう
   子犬で発現しやすい疾患のひとつ。血液中の糖分の濃度が著しく低下し、体がぐったりしたり、痙攣（ケイレン）を起こしたりする。新生児の低血糖症は、主に生後３ヶ月までの小型犬に多く、特にチワワの子犬に多い。 食の細さや栄養不足によって低血糖になる。食事の回数を増やしたり、砂糖水やブドウ糖などを与えることで予防することができる。
   　
5. その他
   チワワは、成犬になっても頭の骨が完全にくっ付いていない場合が多い（泉門の開存、頭蓋骨の癒合不全）ので、そこを強く押したりしないこと。非常に衝撃に弱い部分なので、しつけで怒って頭をたたいたり、家具などに頭をぶつけないように気をつけましょう。
   体が細いため暑さ寒さに敏感です。寒い日に外で散歩をさせるなら服を着せるのが望ましいです。
   ソファーなどからの転落などによる骨折に気をつけてください。

※※書いてある病気は他の犬種より発生頻度が高いと報告されていると言うことであり、起こる確率が高いというわけではありません。